多くの市民は、消防署にも警察署にも世話にならず、平和な生活をしたいと願っている。でも思わぬ災害や事故が発生するのも現実で、両署は私たちが財産や生命を守ってもらっている大切な機関です。
  そこで今回はそのうちの消防署を西区ふるさと特派員が訪ねて、いざという時の市民の心構えや消防署の思いを取材しました。
  西区管内には、都町の西消防署と4つの出張所(三篠・己斐・庚午・井口)があり、救急指令は
広島市消防局通信指令室から出されているそうです。
 初めに西消防署で、いざと言うときに私達の生命にかかわる
高規格救急車について、橋本敏輝さんから説明を受けました。
高規格救急車は、救急救命士が気道の確保、心拍の回復など高度な救急救命処置を行う為の機材を装備した救急車です。

高規格救急車 救命に必要な精密機器がビッシリと
除細動機等の装備を含めて1台3,000万円はするこの高規格救急車が、すべての救急隊に配備されていると聞きました。
救急車が現場に到着するのは、全国平均で6分とか。広島市では、3分を目標に頑張っているとの意気ごみでした。(「人が倒れていたら(救急救命の手順)」を見てください)
  それには、市民の協力も必要で、一般ドライバーの運転マナーによっては到着が遅れます。自分の身内が一秒をあらそって搬送されていると思って、救急車に道を譲るようにして欲しいと訴えておられました。
  この西消防署には、救急救命士養成所が併設されており、県外からも勉強に来られているそうです。(「応急手当ならって安心!救急教育センター」のページを読んでください)
 今回の取材は、救急救命を中心に見学・実地指導を受け、素晴らしい設備・システムに安心を得ましたが、裏を返せば私たち一人ひとりの協力にもかかっていることを知りました。