和楽器の演奏とおはなし会


   当日は60名程(ほとんど親子連れ)の参加者があり盛況でした。
まず主催者よりの挨拶、その後『邦楽を広める会』の方から今回使用する和楽器が紹介されました。

胡弓・・・・三味線より小型の擦弦楽器で、馬毛の弓で奏でる

三味線・・両面猫の皮を使用、撥は象牙(手に入りにくい今はプラスチック       
      が多い)棹の太さによって音色が大きく異なる

琴・・・・・・木目の美しい桐の木で作られている。13弦が普通だが宮城道雄
      考案の17弦もある

尺八・・・・管の長さにより音の高さが変わる(短いほうが高い)また、前面4孔、
      背面1孔の半開によって音の高さを微妙に変える

   洋楽器全盛の現在、小中学校の音楽の時間内で、和楽器について学ぶ機会は限られている上、教師にも知識がないのが現状のようです。なんとか子ども達に日本の伝統音楽を知って欲しいと、10年ほど前『花岡・八谷(やたか)社中』の方々が中心になって結成されたのが『邦楽を広める会』。今では年20〜30回程度、市内、外の学校に出掛けて演奏するなど、直接楽器に触れられるようなボランティア活動をされているそうです。
「子ども達は初めは無関心な感じだが、演奏が始まると目が輝き、身を乗り出して聴き入ってくる。そんな姿にこちらが感動させられ、今まで続けてきたようなもの」と話されました。

   宮城道雄作曲の「北海民謡調」の合奏の後、「ふるさと」「赤とんぼ」など参加者も一緒に合唱しましたが、哀愁帯びた日本の曲には、日本古来の楽器がよく似合っていると、自分の中の日本人としてのDNAが蘇った気がしました。