広島西飛行場  Aエプロンにて実施                 


   日常茶飯事化している車の事故に比べれば件数ははるかに少ないですが、ひとたび起きた時には死傷者も多く大惨事になるのが航空機事故です。不幸にして事故が発生した時、被害を最小限にくい止める事を目的とする訓練を見学することができました。  




   消防車11台 救急車4台 医療搬送車1台のサイレンと回転灯が回り出し、空からはヘリコプターが出動してくると、現場は一気に臨場感があふれ壮観でした。
宇宙服のような装備を身に着けた消防隊員が、火災機にみたてた目標に放水し消火活動を始めました。


この写真を大きなサイズで見る

    仮想事故機から怪我人が手早く救助され、救護テントで手当てを受け、急を要する重傷者はヘリコプターで病院へ搬送されます。   

                            写真をクリックすると大きなサイズの写真になります

乗客の訴える症状別に応急処置にかかる応急班
乗客の訴える症状別に応急処置にかかる応急班
怪我人は次々と運ばれてくる
怪我人は次々と運ばれてくる

    などなど、これらはマニュアル通り粛々と進行し、訓練そのものは小一時間ほどで終了しましたが、訓練に先立っての準備や、撤収などに多くの人の工夫が随所に見受けられました。     

 訓練終了の整列 ・最後の最後まで緊張の糸は張られたまま
訓練終了の整列 ・最後の最後まで、緊張の糸は張られたまま

   案内役の西消防署予防課長の岩本さんが「現場ではひとりひとり臨機応変に行動することが求められるが、そのためにはまず、基本がきっちり身についていないと・・・訓練のくりかえしが大事なのです」と言われたのが印象的です。

    私事ですが、東京に住む保育園児(五才)の孫が家で小さい地震に遭った時、すばやく机の下に潜り込んだそうです。母親である娘はとっさの判断がつかずガスの火が止められなかったと言います。幼児といえども関東地震を想定した訓練を再三受ておればこその行動と感心したものでしたが、今日の見学で改めて訓練の意義を知らされた想いです。


   
 『災害は忘れた頃にやってくる』と昔から言われますが、今年は記録的な猛暑、台風による水害、風害、そして中越地震と自然の猛威にさらされました。『備えあれば患えなし』の気構えで立ち向かってゆきたいものです。