酒 蔵 コ ン サ ー ト

 このコンサートは毎年満席状態ですが、今年も開演15分前には席がないほどの盛況ぶりでした。
この日は残暑の厳しい日になりましたが、時折秋を感じさせる爽やかな風が流れ、ムードをより盛り上げてくれるようでした。

第一部弦楽演奏

 広島エリザベト音楽大学3年生で、バイオリン専攻の古藤千晶さんと、吉本 結さんのジョイントコンサートでした。
 クラシック「G線上のアリア」からポピュラー「見上げてごらん夜空の星を」など、幅広い選曲でした。いつものコンサートと異なり、同じ高さのフロアーで目と鼻の先の観客を前にしての演奏は、さぞややりづらいのでは・・と思うが、聴く側としては一生懸命さがダイレクトに伝わってきてその臨場感がたまらない魅力です。司会者の質問にもてきぱき応える中にも恥らう初々しさが可愛らしく、メロデイーを楽しむというよりも「頑張って!」のエールを送りたい気持ちになりました。


第二部ギター演奏

 NHK日曜日「のど自慢」や、ラジオ放送「昼の散歩道」などのバック演奏で活躍中の浜野次三さんのギター演奏でした。
 さすが、長年プロとして培われた実力の上、場慣れた余裕で「夜霧のしのびあい」「なだそうそう」「ダイヤモンドヘッド」など・・馴染みのある曲を聴かせてくれました。
 後日、後ろの席にいた友人は「せっかくだから指の動きが見たかったんだけど・・」と残念がっておりましたが、細やかな指捌きがあればこそギターの哀愁帯びたビブラートが生きるのでしょうね。
 ただ、同行した5歳の孫には耳慣れない曲だったのか、ゴソゴソし始め中途退席せざるを得なくなったのが、私にとって心残りのコンサートでした。