9時30分 草津公民館へ集合し、参加者約70名が7グループに別れて、草津まちなみ探訪マップを手に草津まちづくりの会の案内で1時間半のコースを巡った。
西国街道沿いの小泉酒造 町並みは小路が入り組み、所々に「うだつ」を配した「だて2階」の民家が昔の面影を残している。土蔵には左官職人が腕を振るった「こて絵」なども見られる。
また、漁の町だったらしく船板を腰壁に使用した民家もある。草津の酒といえば「小泉酒造」。天保年間創業で、今も宮島のお神酒が造られている。当地で酒のさかなといえば「かまぼこ」や「あげ天」でしょうか。古くから水産加工が盛んで、火を使うため江戸期は50年間の間に4回も大火があったらしい。新興住宅地は寺や神社はまれにしか見られないが、さすが古い町 草津 には寺社が多くそれらを巡るコースもある。
草津から古田へ移動し、古田公民館で昼食。寒い一日だったので豚汁がふるまわれたのは大変なご馳走だった。
そこで草津IT博物館の説明・見学。その後、古江の子どもたちが神楽を披露した。
「巫女舞」「天の岩戸」「長刀(なぎなた)」などを舞い、会場をなごませていた。終わりに、舞を伝承している古田小学校4年生や古田中学2年生の子供たちが紹介された。「神楽」は日本の伝統芸能で、地域の方が世代を越えて伝承に努力されている様子がよく判った。
子ども神楽「天の岩戸」
13時過ぎから古江東町に移動、上田宗箇(縮景園などの築庭家としても知られる桃山〜江戸前期の武将で、千利休や古田織部に学んだ茶人)流家元で、お点前と庭園見学が出来た。
2.5倍の倍率をくぐって好運にも選ばれた今回の参加者は、殆んどがシニアで、また殆んどが女性であった。そのため、多くの方がここに期待されていたようで、35名ずつ2班に分かれて茶寮「和風堂(堂内には茶室「遠鐘」が在る)」でお点前を頂戴した。「春来草自生」の軸物が印象的だった。
最後に庭園見学をさせてもらい皆さん満足げに家路につかれた。

今回のコースは、●草津のまち歩き ●草津IT博物館鑑賞 ●古江地区の子ども神楽鑑賞 ●茶道上田宗箇流家元のお点前と庭園見学 など古きよきものを知るいい機会になった。