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   近頃、津軽三味線や和太鼓など日本伝統楽器による音楽が、若者を中心に流行っているようです。

確かに、現代風にアレンジされた両者の音楽は、躍動感あふれ聴く側に強く訴えてくるものがあります。

 それに比して、3回目を迎える「こども邦楽ワークショップ」の挑戦が尺八とは・・またシブイものを企画されたものです。小・中学生が自発的に興味を持つ程の知名度の高い楽器とは思えませんでした。

   

   それだけに、夏休み中7回の練習だけであれだけの成果が得られるなんて!というのが正直な感想でした。講師の話によれば「ノブル管は本物の尺八より吹きやすくできている」そうですが、狭い舞台での演奏は、観客との距離もなくミスすればすぐ分かってしまうのに、そんなプレッシャーも感じられず堂々たるものでした。
   同行した4歳の孫娘も、聞き馴染んだ曲に身体を揺らせながら聞き入り楽しそうでした(古曲になると、その心地よさに(?)子守唄になってしまいましたが・・・・)

   「二部」は、講師おふたりと琴3台との合奏でこれは迫力満点でした。

   元々、尺八は僧侶が修行のため諸国を行脚した折、深編み笠をつけ、尺八を吹いて門付けしたことから、仏教的なイメージがあり、どちらかと言うと脇役的な存在ですよね。
ところが・・・華やかな琴と響きあっていつまでも心に残るんです。

   発表会だけでも、もっと多くの人に聴かれるような形がとれないのだろうか?

そんな想いを強く感じさせられました。