於:西区地域福祉センター3F
当日の講演の内から、下記の講師のお話を紹介いたします


 講師 元広島国際大学保健医療学部看護学科助教授
       NPO芸南たすけあい 代表 田中 久江氏

  講演は、「みなさん!みなさんは自分が死ぬる時、息を吸って死にますか、それとも息を吐いて死にますか」の問いかけから始まりました。
答えは「昔から息を引き取るというでしょうが・・」「息を吐いてと思われた人は死ねないねェハッハッハー」で会場は大爆笑!!で一気に盛り上がりました。

  健康といえば「食事」「運動」と誰もが考えることですが、田中先生は永年保健師で培った経験から「プラス 笑い」が不可欠と確信し、機会ある毎に提言してみえたそうです。
でも、あまり関心をもたれなかったそうです。
     
それならば実証してみせましょうとばかり、とじこもり症候群のお年より10人(平均年齢84.7歳)に集まってもらい、笑いの工夫をいろいろして実体験した結果、半年で生き生きした笑顔が戻ったそうです。
この時のデーターを国際ユーモア学会(本部はアメリカ)で報告し、やっと多くの人から認められたのだそうです。
  今まで認知症(痴呆症)に対して治療することに重点がおかれていましたが、今以上に高齢化社会が進む今後の対策として、呆けにならないための予防が大事との認識に変わってきて、「笑い」が注目されてきたと言われました。
     『笑いの科学』
        一息で吐く量
          胸式の時は約500ccだが、腹式になるとその4〜6倍の2,000cc
          〜6,000ccにも及ぶ        
        笑うことは腹式呼吸
        笑うことにより前頭葉の発達を促し、NK(ナチュラルキラー)細胞ができ
          る          
          (NK細胞とは、ガン細胞を食べてくれる働きをしてくれるもの)

     『笑いの訓練』
        割り箸を口にくわえ、上下の歯むきだし口角をあげる
        笑う形ができたら、割り箸を外し「ハッハッハッ」と発声してみる

 田中先生は大学を退職後、『NPO芸南たすけあい』を立ち上げ自宅を開放して活動を続けてみえるそうです
時にはプロの落語家を呼び、その話芸を勉強しているとのことですが、先生の身振り、手振りの楽
しげな話しぶりは、聞き手を魅了し会場は明るく、華やいであっという間の一時間でした。


  自分自身の日常生活を振り返ってみると、年齢と共に笑う機会が少なくなっているような気がします。
改めて鏡の中の自分を覗いてみると、なるほど顔全体が下がり陰気くさくなっている感じであわてています。

     
先生に教わった笑いの訓練を実行しなくちゃー・・・!!