きらきらエイジング講座
第1回 『笑いと健康』〜元気で長生きする秘訣〜
         講師:西広島ホスピス ホスピス長 
                        城仙 泰一郎 先生


   広島に始めてのホスピスを立ち上げて、すでに300名近い方々の死に立ち会われたと言う先生の話は、淡々とした中にもはのぼのとしたユーモアに溢れ、それでいて説得力あるものでした。聴講生の中には、先生が数年前書かれた本を読み感動受け、ぜひ直に話を聞きたくて参加したと言う人もいました。
力不足でその全てをお知らせできないのが残念ですが、印象に残ったことをまとめました。

ホスピスについて
   ホスピス内の生活は喫煙以外なんでもOKで、一見病院とは思えない施設
   自分自身がガン患者で、告知された人のみ入居可能
   他県、中でも兵庫県などでは90%の患者が自分の意志で入院しているが、広島では10%未満と低い
   それは告知率が低いためでもあるが、終末医療に対しての知識を持っている人が少ないから
   ホスピスは、経営的には決して楽ではないが、、人生の有終の美を飾るお手伝いをさせていただく大切な仕事であ
      る

 健康と元気
 健康とは、すこやかな身体と安らかな心とのバランスが取れている状態のことを言い、瞬間的にはあっても継続することは容易でなく、言葉として存在するが、医学的には難しい。
   元気は、健康でない人でも得ることができる。末期ガンの人でも気分の良いときがあり、そのわずかな時間でも元気を実感できる

講演中の城仙先生 講演中の城仙先生

笑 う こ と
笑うことにより元気が得られることが、科学的にも証明できるようになった
    ガン細胞はどんな人でも毎日約500個生まれているが、笑うことによりガン細胞を掃除してくれ
       るNK細胞が活発になることが解ってきた
    また、笑うと気持ちが良いと思う時に脳からでるアルファー波の比率が高くなる
    脳を刺激し筋肉を動かすエネルギーであるグリコーゲンを出す働きをするのが遺伝子である
       が、笑うことによって、身体のなかにある24ヶ所の遺伝子のスイッチがONになる
    食欲が出る、腸の働きが良くなり便秘が治る、心臓のつかえが取れるなどの効果がある


笑  い  方
外国ではユーモアを言えない人は軽蔑される。笑わせるプロがあるのは日本だけ(日本の笑いの文化としてそれはそれで良し)で、自分達で笑いを創るのが苦手なのが日本人
   笑いの種を見つけることを努めること
   左右対称で笑うこと(人を小ばかにしたような笑いは良くない)
   恵比寿笑いや、エンゼルスマイル(屈託のない笑い)を心掛ける
   あまりバカ笑いをしない

呆ける(認知症になる)ためには?
   生活習慣を変える(今までの環境、食生活を変えてみる)
   人間関係を絶ち、家に引きこもる
   テレビばかり観る(出演者だけ騒ぎ、喜んでいるような番組を好んで観ること)
   美味しいものを腹いっぱい食べる
   人前で笑わず、毎日怒っていること


   男性側からみると「実にくだらない」話に花を咲かせ、時間を忘れて談笑している女性達の元気な源がここにあった!!と改めて知らされた感じ。そんな女性の一人である私は大いに意を強くさせられた講座でした。