IT化社会における地域や家庭での子どもとのコミュニケーションを図るため、草津公民館と古田公民館 共催の講座として12月10日、17日、24日の3回シリーズで開催されました。
第1回「大人でも危ない!ネット社会に潜む危険」〜パソコンを使った体験学習〜
講師 草津公民館 木原氏    参加者 16人
          
          社会のIT化が進むにつれネットがらみの犯罪が増えているが、インタ
       ーネット利用者は平成16年度2月現在で6千2百84万4千人となり、
       インターネット世帯浸透率も78.1%で、いまさら後戻りできない状
        況になっている。

     政府、マスコミにとって意図的の世論を誘導目的とすることもあるの
        で、情報発信としてあなどれない存在。
     ネット社会の危険
      ネットで安易に買い物をしてクレジットカードbェ流れる危険
      ダイヤルQ2などアダルトサイトに接続する危険
      交通事故に遭った人の写真などが送られる危険
      詐欺の道具に使われることもある危険
      ウイルスの攻撃対象になる危険
   アルバート・メラビアンの法則:話者が聴衆に与えるインパクトに
    は、3つの要素があり、それぞれの影響力を具体的な数値で表した
    法則(3V理論とも云う)とは?
         視覚情報 55%
         聴覚情報 38%
         言語情報  7%
       
その内、視覚情報と聴覚情報は相手の身振りや、声の高さなど
              から目的が感じられる所があるが、言語情報にあたるインター
              ネットなどは活字だけのやりとりになり、相手からの意図もさ
              ることながら、こちらからの意図も伝えにくく誤解を招くのは
              むしろ当たり前といえる

   2ちゃんねる(日本最大級の掲示板群、西鉄バスジャック事件で有名
    その巨大さから社会の縮図に見立てられる)を見る上の注意として
        @見るだけに徹する
        A書き込まない
        Bリンク先にいかない
 

第2回子どもに教えたいネット社会のマナー
講師 (株)広島市産業情報サービス 運用担当課長 平野博幸氏
参加者 16人

     インターネットは国籍、性別、年齢を問わずさまざまな人々が、世界
        中で常時利用している。それだけに守らなければならないマナーがあ
        る。
   子どもにインターネットの長所(利便性)を教えながら、短所(危険
        性)もきちんと教える事が大事。
    そのためには大人がまずきっちり理解し子どもと一緒になって示す事
        が必要。
(親世代の方が子どもより知らない事が多いのが現実)
   「ネチケット」とは
    「ネットワーク」と「エチケット」をひとつにした造語でインターネ
        ットを利用するうえで気をつけなければいけないマナーをいう。
    
インターネットの利用者すべてが善人と思ってはいけない。
        知らないうちに自分が加害者になる可能性もある。
        自分の身は自分で守るという意識を持つべき。

     
 第3回 ネット社会のコミュニケイション
                  (安全に安心して使うためのルール作り)
講師 草津公民館 木原氏  参加者7人
     チャットについて
     不正請求がきたら
     出会い系サイトについて
     など、子どもが犯罪に巻き込まれやすい点を具体的に問題提起し、
          参加者が話し合いしながら我が流をさぐる

    結論(ルール)
     1、一般論は嫌われる
     2、親の価値観を伝える
     3、普段の会話が大事
    具 体 案
     1、パソコンを使う時間を制限する
     2、パソコンをリビングに置く
     3、クレジットカードb教えない
     4、詐欺は日々進化しているので友人達との情報交換が大事
   
 講座を受講して・・・
   「使い方によって子どもが被害者になるだけでなく、加害者にもなりう
       る。」との話に最近起きた「佐世保事件」が生々しく思い出される。
       かといってインターネットの便利さ、面白さを知ったらそれを禁止す
       ることは不可能というものだろう。
      この講座を受けている期間中に、我が家のパソコンにもフィッシング
       メールが送られてきた。文面から息子宛てかと思ったが、この受講の
       おかげで「オウオウこれがそうかい」と笑って削除させてもらった。
      また、3回目のデスカッションの時「メリットは受け入れ、デメリッ
       トは拒否する力を持つように日日に生活のなかで指導してゆきたい」
      「本当に大事なことはニュアンスで示す、信頼というメッセージが抑止
       力になる」との発言が印象的だった。